【読書記録】人生の勝算 (前田裕二著)
~人生の勝算~
前田裕二著
とにかく泣けるんです。
ビジネス書です。
泣くつもりは、なかったんです。
そして、書いている著者も泣かせるつもりは、全くなかったと思います。
朝の通勤電車の中で、泣きながら、Kindleを読んでる私は、感動小説を読んでいると思っていたと思います。
小学生の頃に、母親を亡くし、年の離れたお兄さんと2人っきりになってしまった著者。
親戚に引き取られるも、上手くいかず、自分の力ではどうにもならない境遇に、
悔しさを感じながら、もがいてもがいて、正直泥臭いやり方で、目的を果たしていくのです。
はたまた、お兄さんは、お母さんがなくなってから、
「家族を大切にすること」をトッププライオリティとして、
弟を大切にし、その後結婚した家族を、圧倒的に大切にしていくのです、
小学生の時に、お金を自分で稼ごうと、音楽でストリートライブをするのですが、
お金をもらうために、色々と試行錯誤(オリジナルソングではなく皆が知っている歌を歌う、絆にお金を払うなど)する著者の話も、ぐっとくるところがあります。
絆にお金をはらってもらったエピソードについては、
ぜひ、著書を読んでみてください。
ただ泣けるだけではなく、著者は、表紙の外見からは想像がつかないのですが、
実は、外資系金融機関に新卒で入社し、社内で圧倒的な実績を上げ、
アメリカニューヨークへ転勤し、
アメリカでも、自分が日本株の取引でこれまた圧倒的な成績を上げた
等々、とっても優秀なサラリーマンでもあるのです。
私がこの本を読んでいて勉強になった所として、
20台後半で、最年少株式営業部のManaging Directorになった
直属の大先輩(宇田川さん)から学んだこととして、
仕事をする者として1番大切な事は
「掃除のおばちゃんや、受付の人、誰からも好かれること」
と言われたことです。
いろんなところにファンを作り、
いろんな人にサポートしてもらうこと。
誰からも好かれてサポートしてもらえる環境になること
なぜならば1人で圧倒的な力を持ってなし得る作業と言うのはたかが私れており、
やはりグループチームを組んで行う教務にならなければ偉大な仕事ができないからです。
その先輩が、どれぐらい周りの人に好かれているか愛されているかといった具体的な例もあり私も早速取り入れたいと思いました。
また、もう一つ勉強になったこととしては、
プライドの高い営業マンからは、
とはあまり仕事したくないと言うことです。
私も、専門職であるので、周りにはとても頭の良い人や頭の回転が速い人、知識がたくさんある人が多いのですが、
世の中にはそういう人がたくさんいてまたそういう方人たちと競争しようとするとまぁ私のレベルではかないません。
ただ顧客は頭が良ければ良い人と仕事をしたいのではなく、
一緒にいて心地が良い人や、親しみのある人等「感情に引っかかる人」と仕事をしたくなると言うことです。
もちろんですがへー基本的な知識や能力があることが前提とはなります。
先日、見たニュースで、
Googleではどのような人材を採用するかといったインタビューの中で、
「苦労している人」と言うものがありました。
まさしくこの著者は苦労している人の大典型であり、
なかなかこのような苦労は、できないもので、
その場合でも、道を失わずに、社会にプラスとなるサービスを立ち上げてくれることに
とても嬉しく思います。